重ね屋根の家

House of pile roof

住まいながら
外に誘われる。

条件も、希望も、
家族分、いっぱい。
それでも、みんなが
自然とつながれる場所で
暮らしてほしい。

母屋に隣接するオオギ状の敷地に子世帯一家のすまいと、親世帯、小世帯の駐車スペースを設けなければいけないといった要領オーバーの条件のなか計画がはじまった。
1階部は、駐車スペース4台分、アプローチスペースを設ける為、大きなピロティーが必要となった。

そこで、裏山の景観を生かし、2階をメインの居住スペース、庭空間、子供室を外部、半外部を織り交ぜることによって、限られた空間を外部へ、山などの環境を内部へと、積極的に取り込む計画とし、さらに、外部と内部の中間領域に屋根の重なり合った半外部空間を挿入することによって、住む人の行動が自然に外部へといくように自然環境を柔らかく受け止める空間をつくりだした。
構造的にも、軽量かつ軽快な木造とし、通し柱などの構成はとらず、2階の床版を大きく張り出した構造とすることによって、内部空間などの解放を実現することが可能となった。
このおおきなピロティーは、母屋への動線をつなげる役割もはたしている。
周辺環境との調和をとるため、2階床は直線は排除し、居室空間が浮いて存在するような素材構成とした。

周囲のロケーションを取り込みながら、周囲の環境へとけ込むことを意識し、人が自然にそとへといざなわれ、建築、空間、ひとが本当の意味で自然へと一体につながる住宅となることを目指した。

Works Spec

愛知県豊田市
住宅
木造2F
新築
132㎡

Award

2016年度 グッドデザイン賞

Aichi / 2016

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